「微細な筋肉が複雑に絡み合う、稀少な部位の宝箱」 ―まえ
「まえ」とは、牛の前半身に該当する部位のことです。
一般的に「ネック」「①肩ロース」「②かた(うで)」「③肩バラ」「すね」の5つに分かれます。
(ただし、 「ネック」と「すね」は焼肉にはあまり使用されないため、ここでは省略します)
「①肩ロース」-1.ザブトン、2.肩芯
「②肩(うで)」-1.ミスジ、2.ウワミスジ、3.肩サンカク、4.トウガラシ
「③肩バラ」-1.サンカクバラ、2.ブリスケ
微細な筋肉が入り組んでいるため、調理する人にとっては取り扱いが難しい部位ですが、逆に言えば稀少な部位の集まりでもあります。
肉質も、「ザブトン」や「サンカクバラ」のように脂身が豊富なものから、「トウガラシ」や「ブリスケ」のように赤身の風味が楽しめるものまで、多彩なバラエティがあります。一通り「まえ」を味わってみれば、お気に入りの部位を必ず見つけられるでしょう。